GibsonJ-45/新入荷セットアップ/ナット交換/フレットすり合わせ/ブレーシング接着

GibsonJ-45が買取入荷!

2004年、山野楽器が代理店をしてた頃のモデルです!

入荷したギターがいかに修理され調整され店頭に並ぶのかを紐解いてみようと思います*1

その事実にビビるJ-45オーナー様。

とはいえある程度の経年と使用状況では仕方ないもので、接着すれば問題ありませんのでここはあまり気にしません。

トップのブレーシング剥がれはお腹の膨らみなどに影響が出てしまいますが

写真は買取後の修理の一コマ。

内部、外部よりクランプし接着します。

このように鏡で確認して接着剤の拭き取り残しがないように気をつけます。

外側もクランプしないとギターにダメージが。

買取りの続き。

そして弦交換とブレーシングの接着で取り戻せる音色を想像しながら買取価格を考えるわけです()

あとはナット溝の消耗で開放弦のビビリが出てますしフレットもローポジションで少の減り。

これもまた買取後修理の一コマ。

純正ナットを外して

フィットする牛骨でナット製作。

ナットの接着剤をきちんと除去するのも音の伝達にとって大事な要素。

完成!

熟練の作業だけど写真は地味。

個人的には全体的な使用感はあっても、弾かれていないままで置いておかれてしまった鳴りのよろしくないJ-45よりはいいと思います。

という考え方でいざ買取価格提示〜あっさり交渉成立。

修理箇所多数、外観使用感ありで某店買取リストの最高美品の条件の価格での買取でしたからね()

キレイなものはそれはそれでもちろん良い値段で買いますが、見た目の使用感や塗装のダメージは一般的な楽器店やリサイクルショップなら大幅査定減額です。

完治の難しい症状、パーツ代などコストの大きく掛かる修理箇所があったりすれば正直それは他店同様の減額査定はしますけどね。

ブレーシング、ナット交換、フレットすり合わせ、ネック、弦高調整で最終仕上がり弦高は6弦12フレットで23mm、1弦12フレットで18mmと弾きやすく理想的な状態。

ジャリッと鋭い高音とドンッと出る迫力の低音が最高です。

FISHMANのアクティブピエゾピックアップ付きで即戦力の1本。

さらにはメイヤで常連様より支持していただいてるブレーシングのカスタマイズで上下の音域のレンジを広げたり、高音低音理想の音色を狙ったリなんてことも出来ます。

そんなわけで準備でき次第販売開始!!

*1:))

でも浮かれてたので写真少なめ

聞いたこともあるかと思いますが、Gibsonの楽器は非常に個体差の大きい楽器です。

音も見た目もです。

非難を覚悟で正直に言えば、新品25万円の価格のものでも当店ではとても販売できないっていう個体だってあります。

買う側はしっかり吟味して買わないと駄目ですし、楽器店としては良好な個体はわざわざ安く手放す必要もないので、10万円台前半なんて価格のものに飛びつくのは自己責任でなんとかできるベテランだけにして下さい(;)3

さて、そんな楽器メーカーGibsonの王道ドレッドノートサイズアコギ、J-45。

当たりの個体はものすごい鳴りをして驚くモノもあって、それが魅力でもあります。

買取の際はそこも考慮するわけですが

まず買取のお話の際に手にとって弾いてみて感じたのは、J-45らしからぬ高音のなさ、ぼしゃぁーんみたいな。

ドンッとくる低音の輪郭もぼやけて、こんな時は弦の劣化とブレーシングの剥がれを疑います。

ブレーシングに関しては、まずはボディを手の甲で軽く叩いて音で判断します。

ブレーシングとボディが剥がれて隙間があると、叩いたときにコンッではなく、カチッとかバチッみたいな音がします。

ペグまわりの金属パーツの緩みや、内部配線による異音に気をつけつつ大まかな状況を把握、その後スクレイパーなどで詳細な隙間確認をしますと、バックブレーシングはほぼ剥がれています((